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2017/05/04

新卒、堅物女子への無理難題



居酒屋では矢田部昭光と西野裕子が目の前でおどけていた。
真由子の愚痴は一通り聞き終わったと判断したのか、まるでカップルかのように二人の会話に夢中になっている。

まいっか。

二人は二人だ。真由子の愚痴にだけ付き合ってくれとは言えない。
真由子は、目の前にでんと置かれたビールジョッキに残る泡を見つめながら、今回の案件のリサーチ方法について思い出し始めた。
そもそも今回の案件「業界No.2のマッチングサイトをNo.1にするための方策を考えよ」とのお題は2か月前に提示されていたのだった。
そしてそれはマーケティングを学んだ真由子からすると、なんともアバウトな指示だった。


はあ、まったく嫌になっちゃう。
今でも3件、案件抱えてるのに、マッチングサイト向けの社内コンペとか。
いくら業界2位のお客さんだからって、1年目のあたしにまでコンペ振ってくるかね。
何が「時間はたっぷりある」よ。正直、ないよ。こっちはいっぱいいっぱいです。
まったく。言うだけの側は気楽なもんよね。
それになーに?
この資料。
顧客の売り上げの推移とか会社の業務説明が書かれてるだけで、ペルソナも決まってないじゃない。
そこから自分で決めろってか?
マッチングサイトって多分、出会い系だろうから、うーん、今なら30代男性?
それとも焦りだした20代後半のおばさん。いや失礼。婚活女子?
うわーこんな発想じゃあチープだなあ。
てか、ペルソナも統一してないんじゃ社内コンペなんか成り立たなくない?
誰が決めたのか知らないけど、評価できないでしょう?マジで。
馬鹿上司だなあ。本当に。
あーあー。
学生の時はもうちょっと有意義な議論とかできたんだけどなあ。
本当に嫌になっちゃう。
っていうか、、、あたし、マッチングサイトとか実態を知らないし。
うーん、ざっくりと業界の動態なんかをネットで調べたら、まずは実体験から行くしかないか。
どうにかなるのかなあ。

これが最初に指示を受けたときの真由子の感想だった。
社内コンペともなれば、周りはみなライバルだ。
皆はどんな顧客イメージを持ってマーケティング戦略を練ってくるのか。
上司から的確な指示をもらうこともできず、マッチングサイトという存在自体に触れたことのない真由子は、配られた資料に目を通しながら途方に暮れた。
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